INCI名登録プロセスにおける例外的手続き|化粧品製造販売業許可・化粧品輸出入の専門家

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INCI名登録プロセスにおける例外的手続き

INCI名、日本語成分表示名称の作成申請に関する経験談 

こんにちは。
行政書士の岡村です。
本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今日は、INCI名登録プロセスにおける、ある例外的な手続きについてご紹介したいと思います。

 

通常の登録プロセス

通常、INCI名登録プロセスは、以下のような流れで進行していきます。

1)オンラインで申請を行う

(申請直後)

2)受付確認メールが届く

(申請から1~2週間後)

3)PCPCのINCI担当事務局での事前チェックの案内が届く

(事前チェックで追加質問、必要情報が無い場合)

4)INCI名の命名委員会の予定について案内が届く

(命名委員会で無事に審査が終わった場合)

5)命名委員会から2~3週間後に、INCI名の決定通知が届く

申請中のINCI名が、上記プロセスのどの段階にあるか?については、PCPCのINCI担当事務局からのメール連絡や、オンラインシステムの現況確認画面の情報から、ある程度は推測できます。
オンラインシステム画面では、何時開催予定の命名委員会で審査される予定なのか、についても随時情報がアップデートされます。

 

今回の例外的プロセス

ただ今回、申請中の複数のINCI名について、上述のオンラインシステム上、審査予定の命名委員会日程の情報がアップデートされていないケースがありました。

そこで現況を事務局に問い合わせたところ、以下の回答を得ました:

In general, some of the applications related to botanical ingredients are handled via email to INC members, and are not necessarily included in the meeting agenda. This is likely the reason why the ones you indicated are not noted for the June meeting.
趣旨:植物に関する成分のINCI名登録申請については、命名委員会メンバーにメールで情報が伝達され、またそれらは必ずしも委員会の議題とはされない

つまり植物由来の成分については、原則としてINCI名はその学名情報に基づき決定されるので、命名委員会で特に議論を重ねる必要なく、INCI名が決定されることとなる、ということだろうと思います。

思い返してみれば、確かに過去にも数件、植物由来のものについては申請からわずか1カ月足らずで、命名委員会を経ることなくINCI名が決定された事例もありました。

ということで、今回もそのケースに従うため、オンラインシステム上の情報アップデートがされていなかった、ということでしょう。

 

当ブログのまとめ

◆植物由来の成分の場合、通常のINCI名登録プロセスから外れて例外的に名称が決まることがある(早まる可能性も!)

 

いずれにせよ、早めにINCI名が決定するのは良いことですし、お客様も助かりますね!

お読みくださり、ありがとうございました。

 
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