INCI名の作成が会社にもたらすメリット
その他、INCI名、日本語成分表示名称に関するお役立ち情報等
こんにちは。
サニー行政書士事務所の岡村です。
本日も当サイトに訪問くださり、ありがとうございます。
このサイトでの地道な(?)コンテンツ作成、ブログ記事アップの甲斐あって、「INCI名」や「INCI名 登録」などのキーワードで検索をすると、google、yahoo!共において1ページ目のかなり上位に当サイトが表示されるようになりました。
つまり、より多くの方々の目に触れる機会が増えてくる、ということですので、「少しでも読んで下さる方にとって有益なコンテンツ発信をしなければ」と一層気持ちが引き締まります!
さて、今回はINCI名の登録により、会社にとってどのようなメリットがあるのか?という点を再確認しておきたいと思います。
当サイトでも繰り返しお伝えしてきていますし、こちらの「INCI名紹介」ページでも書いていますが、INCI名取得とは、本来『義務』的な色合いが強いものです。
すなわち、日本で化粧品を流通させる場合、その化粧品に含まれている全ての成分をラべリング表示させる「全成分表示」が必要とされているのですが、その成分名称は、日本化粧品工業連合会が作成する「全成分表示名称」でなければならない。
その全成分表示名称が存在しない成分の場合、まずその日本語名称を作成しなければなりませんが、その作成において、「INCI名登録がされている成分であること」が要件となっています。
したがって、とにかくまずは、INCI名登録をし、INCI名を確定させなければ先に進めない、ということですね。
上記の説明を見ても、
~なければならない とか
要件
といった言葉が目立ちます。
それが、冒頭、『義務』的な色合いが濃い、といった根拠です。
ですが、ここで視点を180度変えてみましょう。
つまり、
『INCI名を取得することで、何ができるようになるのか?』
という視点に切り替えてみるのです。
1:INCI名が確定することで、日本語の全成分表示名称が作成できるようになる
2:日本語の全成分表示名称が作成されれば、製品ラベルへの全成分表示が可能になる
3:全成分表示が可能になれば、日本で化粧品を販売、流通できるようになる
そうです、このように視点を変えることで、
INCI名取得 = 義務
だけではなく、
INCI名取得 = ビジネス成功への重要なステップ
とポジティブに捉えることができるようになると思います。
加えて、INCI名を確定させることは、以下の2つの副次的なメリットも生みます。
①:海外の輸入元とのコミュニケーションが円滑になる
INCI名は、いわば化粧品成分に関する「世界共通言語」です。
登録すれば、ICIDやwINCIといった辞書にも掲載されますし、全世界でその内容を閲覧することができるようになります。
当然ながら、海外の取引先との間のコミュニケーションにおいても、細かい説明抜きで一発でその成分を説明することができるようになり、円滑な情報伝達に貢献してくれます。
②:日本の化粧品基準への適合性を評価するための成分分析にも貢献
特に輸入化粧品の場合ですが、その化粧品が日本の化粧品基準に違反していないか、その成分を分析するための試験が大切になります。
分析機関に試験依頼を行うに当たり、各化粧品品目毎の成分がINCI名の形で判明していると、分析機関とのやり取りや試験自体がよりスムーズに進む可能性があります。
分析機関によっては、試験依頼をする際、最初からINCI名での成分特定を要求してくる場合もあるようです。その意味でも、INCI名の存在は重要になってきます。
以上、ご参考頂ければ幸いです。
お読みくださり、ありがとうございました。
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