アジアの化粧品薬事事情に関するセミナー
化粧品輸出サポート全般
こんにちは。
サニー行政書士事務所の岡村です。
本日も当ブログにお越しくださり、ありがとうございます。
以前もブログでご案内していましたが、先週の金曜日(16日)に、情報機構さん主催のセミナーにて講師を務めてきました。
タイトルは、「アジアの化粧品薬事事情」。
とはいえ、アジア全域を網羅したお話となると、4時間という枠ではとても時間が足りないので、中国、韓国、台湾およびASEANに限らせていただきました。
ASEANも、全地域ではなくて、特に化粧品マーケットが大きい、タイ、フィリピンおよびインドネシアの3か国に限り、お話ししました。
お申込みいただき、当日参加いただいた方は計8名。
開催1か月前の段階では3名というお話を聞いていましたが、直前で一気に5名増えたそうです。
それも、当初は実はあとプラス3名いらっしゃったが、スケジュールが合わなくなり直前でキャンセルした方もいたそうで。
同様の種類のセミナ―の中では、これまでと比較してかなり人数が多いそうです。
そうやって高い関心を寄せていただけることは、講師を務める側としてもありがたいですし、自然と準備にも力が入るものです。
プログラムとしては、まず冒頭にイントロダクションとして、現在世界で話題となっている最新の化粧品ニュースを2つ取り上げました。
「動物実験禁止」と「ナノマテリアル/プラスティック微粒子」についてです。
いずれも、当事務所が月1回発行しているニュースレターでも頻繁に登場するホットトピックです。
特に動物実験禁止の流れですが、現在はEU地域を中心に制度化(禁止)が進んでいるものが、ゆくゆくはアジア圏にも広がってくるはずです。
現にインドでは全面禁止を実現していますし、韓国や台湾でも禁止に向けた法整備に舵を切っています。
ASEAN地域も、元々規制フレームワークの模範としているEUの動向に足並みをそろえていくことでしょう。
そうなると、アジア地域への化粧品輸出を考える上で、動物実験の禁止というトピックは、化粧品製造業者にとっては避けては通れない非常に重要な命題となっていきます。
現在国内では問題なく流通することができている商品でも、動物実験禁止のルールに抵触すれば、そのままでは海外に持っていけません。
その辺りのことについて、意識づけというか、軽い警鐘というかそんな目的で、メッセージとして伝えたかったので、セミナーの冒頭にこのテーマを持ってきました。
次に、統計資料を交えながらアジア圏の化粧品マーケットの現在の状態と今後の可能性についてお話ししました。
ここでは、Euromonitor Internationalさんから購入させていただいた、最新のマーケット統計データが非常に役立ちました!
データの品質も高いし、さまざまな指標ベクトルから市場動向を多角的に俯瞰してくれるデータなので、助かります。
今後もお世話になると思います。
セミナーで取り上げた統計データの1つ。
アジアの化粧品マーケットが右肩上がりで伸び続けていることが、一目でわかるグラフです。
その後は各論。
中国、韓国、台湾、ASEAN(タイ、フィリピン、インドネシア)それぞれについて、
・化粧品成分に関する規制(禁止成分、制限成分等)
・法定表示(ラべリング)項目について
を網羅的にお話ししました。
ASEANのセクションでは、インドネシアがムスリム国であることもあり、ハラールについても軽くお話しさせていただきました。
イスラムの慣習に基づく様々な制約があるわけですが、逆にそういった制約をクリアし、かつハラール認証を適切に取得しさえすれば、後は現地での営業、マーケティングの問題になってきます。
個人的には、日本の化粧品メーカーが参入していける可能性はこれからますます大きくなっていくと思っています。
少々時間は押してしまいましたが、お話ししたかった内容は一通りお話しできましたし、節目節目で活発に質問もしていただき、非常に有意義な時間となりました!
参加者のアンケートの評価でも、有益度において最高点6点満点中、平均で5.4点をいただきました。こうして数字の面でも評価してくださり、大変嬉しいですし、今後も引き続き、皆様にとって有益となるコンテンツを提供していかなければ、と身が引き締まります。
ご参加いただいた方、本当にありがとうございました。
参考になった!と思われた方。
善意のクリックをお願いいたします。
美容・ビューティー ブログランキングへ