『オンライン届出制度』が始まって1年の現状|化粧品製造販売業許可・化粧品輸出入の専門家

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『オンライン届出制度』が始まって1年の現状

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こんにちは。
行政書士の岡村です。

ブログタイトルにある「化粧品製造販売届出等のオンライン提出制度」ですが、
主にPMDA宛に提出する届出(外国製造業者届出など)は令和3年7月1日から、
都道府県宛に提出する届出(化粧品製造販売届出や総括製造販売責任者の変更届出など)は
令和3年9月1日から、その制度が開始されています。

ですので、制度開始から1年が経過したことになります。

先日、東京都の健康安全研究センターに電話をした際、この話題(1年が経過したこと)に触れ、
現状のオンライン届出がどうなっているのか、についてヒアリングしてみました。

まず「化粧品製造販売届出」ですが、ざっくりとした件数の肌感覚として、

従来通りの紙での提出(窓口での提出)が8割
オンライン制度を使っての提出が2割

といった感じなのだそうです。

また、オンラインの場合の、送信してから受理完了して受付票が戻ってくるまでのリードタイムも
伺ったのですが、平均で3営業日程度(早い場合は即日戻しが出来る場合もある)とのことでした。

次にそれ以外の届出、つまり「総括製造販売責任者の変更届出」などの届出ですが、
95%超程度、相変わらず紙(窓口提出)なのだそうです。
オンラインでの受付はほとんど件数がない印象、とのこと。

やはり、例えば総括の変更の場合は薬剤師免許証や大学の成績証明書の提出が絡んだりしますので、
オンラインだと不安、紙で確実に出したい、という背景理由なのでしょうか。
(少なくとも私はそうですね)

当事務所はもちろんオンライン提出のシステム準備は完了しており、ご依頼があれば
いつでもオンライン届出は出来る体制になっていますが、
やはり上述の戻ってくるまで3営業日、という点がネックになっており、
相変わらず窓口提出を続けています
(クライアント様からそれを要望されている、という理由もありますが)。

お話伺った方の口振りですと詳しい統計は取っていないような感じでした
(直接突っ込んで聞きませんでしたが)。
1年経った今のタイミングで、ぜひ統計データ取って公開して欲しいですね。
そうすることで、オンライン届出が進んでいない理由、改善への糸口なども
見えてくるのではないでしょうか。

ちなみに他県はヒアリングしていませんが、圧倒的に一番件数が多い東京都で
上記のような現状ですし、他県も同じような感じ
(あるいはもっとオンライン届出は進んでいないかも)と思います。

お読みいただきありがとうございました。

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