INCI名変更のPetition(請願)という制度
INCI名命名ルール、手続プロセスに関すること
こんにちは。
サニー行政書士事務所の岡村です。
本日もブログに訪問下さり、ありがとうございます。
今日は、Petition for a change in an INCI name assignmentという制度について。
直訳すれば、「決定されたINCI名に対する変更請願」ということですね。
このサイトの「INCI名とは?」ページでも説明していますが、
INCI名が決定されるまでには、だいたい3か月~長くて6か月程度かかります。
ともすれば、自社の化粧品ビジネスにおいて、大きな要素を占めるであろう新規INCI名の取得。
リクエストした通りのINCI名がすんなりと適用されればそれに越したことはないですが、期待と裏腹に、希望していた名称とはかけ離れたINCI名になってしまうこともあります。
私が受任させていただく場合には、希望するINCI名の根拠やその成分の精製方法、出発原料が何であるか等、PCPCに対する説得材料となり得るものは可能な限り提供するようにしていますが、それでも絶対に希望通りの名称になるとは断言できません。
そうして、決定されたINCI名に不服がある場合の救済措置として、
“Petition for a change in an INCI name assignment”という仕組みがあります。
方法は簡単で、PCPCからの決定通知にかかれている担当者宛てに直接メールでPetitionの旨を連絡します。
メール文面に書く具体的な内容としては、以下のようなものになります。
・上記その根拠理由
また、根拠を支える証拠資料として、何か添付することができるものがあれば、メールに一緒に添付をして送ります。
料金ですが、このpetitionについては料金はかかりません。無料で受け付けてくれます。
Petitionを受け付けてもらえると、その直近で開催する予定の委員会にかけてくれます。
ただ、一旦審査を経て決定しているINCI名なので、よほど強力な新たな証拠資料等を提示しないことには、完全に自分側が意図した通りの結果を導くのは難しいでしょう。
以上、ご参考ください。
お読みくださり、ありがとうございました。
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