Trivial Namesの扱い|化粧品製造販売業許可・化粧品輸出入の専門家

サニー行政書士事務所

  • 0424074814

    電話受付 平日10:00~18:00

  • メールでのご依頼はこちらから

代表ブログ

Trivial Namesの扱い

その他、INCI名、日本語成分表示名称に関するお役立ち情報等 

こんにちは。
サニー行政書士事務所の岡村です。
本日もブログをご覧下さり、ありがとうございます。

今日は、INCI名について少々ニッチというか、マイナーな話題かも知れませんが、Trivial Namesという概念についてご紹介します。
ニッチとはいっても、INCI名の登録申請や、日本語表示名称の作成申請をする場合には知っていないと損をする局面も出てくるので、知っておいて損はない情報です。
 

1.Trivial Namesとは?

そもそもTrivialとは、「些少な、取るに足らない」という意味の英単語です。
Trivial Nameとは、そこから転じて、「種小名」とか「慣用名」とか呼ばれます。
ようするに、その名称の対象物を呼称する際の、別名のようなものです。

INCI名の世界にも、このTrivial Nameという概念が存在します。
定義を述べるよりも、具体例で示した方が解りやすいと思いますので、以下具体例を示します。
 

2.具体例(1)”Aqua”

一番解りやすい例が、Aquaという名称だと思います。
意味も推測しやすいですが、「水」のことですね。

wINCI等のデータベースで検索すると、確かにINCI名として”Aqua”はヒットします。
ただその定義ページをよく見ると、INCI Nameの真横に、()書きでEUと書かれたリンクが貼ってあります。
そのリンクを開くと、次の説明が出てきます。

IF the INCI name is followed by (EU), that INCI name is for use exclusively in Europe.
(このINCI名は、EUでのみ使用可能な名称である)

こういう名称のことを、Trivial Namesといい、上記のようにEUでしか使えないものを特にEU Trivial Namesといいます。

ちなみに、EU Trivial NamesとしてのAquaは、通常のINCI名だと”Water“です。
やはりWaterの方がわかりやすいですね。
 

3.具体例(2)”トウキ”

同様の例として、Japan Trivial Namesというものも存在します。

例えばToukiという名称。
日本語成分名称は「トウキ」です。
この検索結果にもINCI Nameの横に( )書きでJPNと書かれたリンクがあります。

そのリンクを開くと、

If the INCI name is followed by (JPN) or (Japan), that INCI name is for use exclusively in Japan.
(このINCI名は、EUでのみ使用可能な名称である)

と書かれています。

ただ、そもそも日本の全成分表示にはINCI名は使わないので、Japan Trivial Namesは実質、実用性はない、ということになります。

ちなみにトウキは、通常のINCI名ではAngelica Acutiloba Rootです。
 

4.何に役立つか?

例えば、化粧品をEUから輸入して日本で販売したい場合。
日本で流通販売させるためには、日本語の成分表示名称による「全成分表示」が必要ですよね。
したがって、輸入対象品目のINCI名を手がかりに、それら成分名が果たして日本語で存在するのか?のチェックをしなければなりません。

その時、例えばINCI名の検索結果として、日本語名称が存在しないように思われる場合、もしそのINCI名の横にEUと書かれた注意書きがある場合(つまりTrivial Nameである場合)、かなりの高確率で、実際には日本語成分名称が存在することが多いです。
理由は簡単で、Trivial Namesには、日本語成分名称が直接紐付いていないからです。

そんなとき、wINCIには便利なツールがあります。
それは、EU trivial NamesやJPN Trivial Namesと、通常のINCI名との比較対応表です。
これを見れば、それぞれのTrivial Namesの対応INCIが何なのかが一目でわかります。
そうやって通常のINCI名を辿った結果、実は日本語成分名称が存在する、というケースは頻繁にあり得ます。
 

まとめ

上記のように、一見すると日本語成分名称が無いような場合でも、よく調べれば存在する,というケースはよくあります。
ここまでチェックすることで、実際は存在する日本語成分名称の作成申請を粧工連に送ってしまい、二度手間を踏む、ひいてはその作成待ち時間が全て無駄になる、という事態を防ぐことになります。
最初から存在しているなら、それをそのまま使用できるわけですし、商品へのラベリングのタイミングもグッと早めることにつながります。

当事務所では、このレベルまでしっかり精査した上で、お客様のINCI名や日本語名称に関する案件に対峙しています。
どうか安心してお任せを頂ければと思います!
 
お読みくださり、ありがとうございました。

ページトップへ戻る