INCI名(インキめい/INCI Name)とは、PCPC(米国パーソナルケア製品評議会)の国際命名法委員会(INC:International Nomenclature Committee)という組織が、化粧品原料国際命名法(INCI:International Nomenclature of Cosmetic Ingredient)というルールに基づき作成する化粧品成分の国際的表示名称のことです。
化粧品成分の国際的な名称、通称であり、全世界で化粧品成分を表す際に最も一般的に使用されている名称です。
当サイトの専用ページ「INCI名とは?」にも詳しく説明がされていますが、このINCI名は全成分表示名称を作成するに当たり必ず必要になるものです。
◆日本語での全成分表示名称が存在して初めて、ラべリングへの成分表示が可能となる
◆成分表示名称が存在しない場合、日本化粧品工業連合会に作成を依頼しなければならない
◆作成に当たっては、連合会はINCI名登録がされている成分であることを前提としている
◆INCI名も存在しない場合、そもそもまずはINCI名の登録をしなければならない
逆に遡って考えていくと、上記のようになります。
特に輸入化粧品の場合において、当該化粧品に含まれる成分のINCI名チェック、及び日本語表示名称チェックは、化粧品にラべリングを施し流通させるために不可欠のプロセスといえます。
また、その化粧品に日本で配合が禁止されている成分や配合量が制限されている成分が含まれていないかをチェック(成分チェック)する際にも、INCI名が特定できている方がスムーズに必要試験項目を選択することが可能になりますので、やはりINCI名はとても重要です。
INCI名は、大きく分けて
- ・Ferments(酵素類)
- ・Botanicals(植物類)
- ・Polymers/Silicones(ポリマー/シリコン類)
- ・General Chemistry/Other(一般化学物質)
- ・Biotech/Bioengineering(バイオ技術類)
- ・Inorganic/Mineral Based(無機物/鉱物類)
の6つのカテゴリーに分かれています。
INCI名登録申請においては、それらカテゴリーによって要求される登録情報項目が異なります。
それぞれの成分について、その特質や生成方法、溶媒が何であるか等、さまざまな専門的な情報を揃える必要があるため、知識のない人には厳しいかもしれません。
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